DX戦略

DIGITAL TRANSFORMATION

デジタル技術を通じた印刷業界のイノベーションに挑戦

DXを通じ、従来の紙の印刷市場だけでなく、衣食住に着目した「生活産業資材向けの印刷機製造」、「印刷機製造以外の事業創出」など
世界を視野にいれた新たな市場での技術開発・サービス展開を積極的に進めてまいります。

DX取組宣言

私たち宮腰精機株式会社は、秋田県大仙市に3拠点(国見工場、刈和野工場、北野目工場)があります。「お客様の喜び・満足を創造する」ことをモットーに、印刷機の開発・製造から販売、保守まで一貫した生産体制を構築し、1981年の設立以来、多くのオーダーメイド印刷機の開発・製造を手がけ、いまでは国内はもとより世界中で当社の印刷機が稼働しています。
当社は㈱ミヤコシのグループ会社※の中で主として、フォーム印刷機、ラベル印刷機、フレキソ印刷機等のアナログ印刷機の製造を行ってきました。これまでのノウハウを駆使し、2022年にAIを搭載した「yaless AI印刷機」を世界初で開発しヤレ紙の3割削減を実現するなど、印刷業界のイノベーションとして多方面から大きく注目を集めております。本技術は既存の印刷機械にも搭載できる内容であり、詳細な内容を動画配信することで需要拡大を行います。

昨今の社会情勢の変化は劇的です。市場の激化や資材高騰、深刻さを増す労働人口の減少や技術継承問題など、従来から指摘されてきた製造業自体の問題に加え、持続可能な社会の実現に向け、リサイクルをはじめとした環境への配慮や、脱溶剤化に代表される労働衛生環境の改善など、新たな対応すべき多くの課題が存在しています。

当社の事業領域である印刷業界においても、企業のペーパーレス化の進展、国内需要の低迷など、大きな変革期を迎えています。当社ではこのような事業環境変化や社会ニーズにも対応するために、様々なデジタル技術やソリューションを今まで以上に取り入れ、ビジネスモデルやプロセス、業務のあり方など、それらの変革に挑戦していくこと、つまり「DXの取組」が不可欠だと考えます。
当社は、これまで行ってきたAIの活用に加え、更にデジタル技術を駆使しデータ活用を積極的に行いDXを推進することによって、従来の紙の印刷市場だけでなく、衣食住に着目した「生活産業資材向けの印刷機製造」、「印刷機製造以外の事業創出」など、世界を視野にいれた新たな市場での技術開発・サービス展開を積極的に進めてまいります。

経営理念、経営ビジョン

経営理念

私たちは、お客様の喜び、満足を創造するモノづくり集団である。

私たちのビジネスは売って終わりではありません。機械を止めることはお客様のビジネスを止めることとなる為、お客様先にミヤコシの機械がある限りメンテナンスをする責任があります。お客様の機械を守り、時代のニーズに合わせた提案をし続けるためにミヤコシは存在し続けます。そのためにオーダーメードのモノづくりのDNAを大切にします。

経営ビジョン

私たちは、印刷業界をコアとして広く社会の発展に貢献し、デジタル/アナログの双方で最適なソリューションを提供できる唯一無二の企業を目指します。

主力であるビジネスフォーム(BF)/データ・プリント・サービス(DPS)市場に加え、生活市場への貢献を行い、今まで培った技術、経験をもとに新しい市場への継続的な新開発を行い、メイドインジャパンにこだわって、日本の優れたテクノロジーを世界中に発信してまいります。

DX戦略

当社は、経営ビジョン及びビジネスモデルを実現するために以下のDX戦略を立案し、PDCAサイクルを回しながらDXを推進します。

戦略① yaless AI印刷機の販売強化支援

  • 新規顧客獲得のための販売促進、動画発信、ホームページ強化
  • 既存顧客へのAIリニューアル・ラッピングの提案
  • yaless AIクラウドサービス開発

戦略②製造現場の生産性向上、情報共有の強化

  • 国見工場、刈和野工場、北野目工場の生産性向上(コストダウン、進捗原価の把握、仕入れ在庫管理適正化等)
  • 顧客、協力会社、納入業者とのデータ連携
  • デジタル人材の育成・確保

戦略③新規市場(印刷機製造以外)の開拓

  • 印刷機製造以外の新規分野(ロボット活用自動化/省力化、工場の合理化提案)の事業創出(北野目工場)

戦略④既存顧客へのサービス強化支援

  • 印刷機既存顧客DB活用による新技術レトロフィット提案の推進、メンテナンスサービス提供
  • 見積スピード及び精度の強化
  • 遠隔メンテナンスサービス提供

DX推進体制、デジタル人材育成

当社は、実務執行総括責任者である社長(宮腰亨)を中心とした宮腰精機株式会社の「DX推進チーム」を立ち上げDXを推進します。また、DX推進チームを中心にデジタル人材の育成を実施します。今回認定の対象は宮腰精機株式会社としますが、グループ企業である宮腰デジタルシステムズも一緒にDXを推進してまいります。

デジタル環境整備

当社は、DXを推進するために、既存システムの見直しを適宜実施しながら、新規システムの導入やネットワーク構築を進め、利用しやすいデジタル環境整備を行います。
DXを推進するために、毎年、売り上げの0.25%をデジタル技術に投資します。

目標値(KPI)

セキュリティ

「SECURITY ACTION」は、会社自らが、情報セキュリティ対策に取組むことを自己宣言する制度です。
当社のセキュリティアクション二つ星宣言については、 DX推進チームを中心に、情報セキュリティ自社診断を実施し現状を把握したうえで、情報セキュリティ基本方針の公表及びセキュリティ体制の構築を行い、必要な対策及び手続きを進めてまいります。

実務執行責任者(社長)によるメッセージ

はじめまして、宮腰精機株式会社の宮腰亨です。

印刷産業を取り巻く環境は、電子メディアの急速な進歩によるコミュニケーション手段の多様化、少子高齢化社会への移行など社会環境の変化の中で、絶えず変化し続けています。
このように大きな変化に直面している印刷産業に対して、私たちは、どの様な形で貢献をする事が出来るかが問われているのだと思います。
当社が行う一つの貢献の方向性として、デジタル技術の活用による変革=「DX」が重要だと考えております。

私たちは、今回「印刷業界全方位に向けて、デジタル/アナログ双方で最適なソリューションを実現できる唯一無二の企業を目指す」の思いをDX戦略書としてまとめました。

激しく変化する外部環境や社会・消費者ニーズに対応するために、これまで以上にデジタル技術やデータを活用し、デジタル人材育成に努め、積極的な業務の見える化や組織変革を推進し生産性を向上するとともに、新商品・サービスの提供ならびに新たな事業の創出に努めてまいります。

2023年12月11日
宮腰精機株式会社
代表取締役社長 宮腰 亨